よくあるご質問
質問一覧
- どんな患者さんを診ているのでしょうか?
- かかりつけ医として定期的に訪問診療している患者さんは、20歳代から100歳代までに分布しますが、圧倒的に高齢者の患者さんが多くなっています。
療養上、我々の医学的サポートがあることにより、普通なら入院しているような状態であっても自宅で過ごすことができている患者さん達も多くあります。
人工呼吸器装着状態から胃瘻や中心静脈栄養、在宅酸素や自己導尿、インスリン注射、など様々な病状や医療処置に対応しています。
神経難病の患者さんが約1割と多くなっています。
外来で神経難病を診療してこられた神経内科の先生、病気が軽いうちは通院できますが、進行して外来に通院できなくなったとき患者さんが自宅でどのように生活されているか、みてみたいと思われませんか?
- 診療先へはひとりで行くのでしょうか?
- 一般に訪問診療では医師が1人で出かけて行くことが多いようですが、当院では基本的に看護師と共に訪問しています。
患者さんの自宅の場所や御家族との対応、道中の車の運転など、はじめのうちは不安な要素もあるかもしれませんが、在宅訪問診療のトレーニングを積んだ看護師が同行してはじめからスムーズに診療ができるような態勢を作っています。
- 在宅医療の経験はないのですが大丈夫でしょうか?
- 医学部卒業後いきなり医療最前線の在宅医療の現場に出ることはまずないでしょう。当初しかるべき研修施設で医師としてのスタートを切ってこれまで経験を積んでこられたと思います。卒後4,5年で医師としての基本的な資質ができたうえに各専門科のことが一通りこなせるようになるとすれば、その経験で十分です。
これまでの医師としての経験してきたあらゆる事が在宅医療の現場では役に立つことを実感されるでしょう。その意味ではこれまで経験してこられた医師としてのキャリアがそのまま在宅医療の経験につながります。
私(小森)自身、在宅医療の世界に飛び込むまでは大学の医局で育った一外科医にしか過ぎませんでした。
清水の舞台から飛び降りるくらいの気持ちで思い切って在宅医療の世界に飛び込み、当院開院前に在宅医療専門クリニックで過ごした一年間で およそ必要な知識技術を学びました。
およそ経験や技術を学ぶとき、その練達度を表すラーニング・カーブが存在します。専門特化して毎日毎日おなじことを繰り返し行うことで、飛躍的にラーニング・カーブの傾きが上昇してゆくことを、これまでスポーツや手術手技を学ぶ上で身に染みて経験してきました。在宅医療の世界もやはり同じでした。
在宅専門に診療を行うことは、外来診療の延長上で数人の在宅患者さんの診療を行うのとは絶対的な差異があります。毎日訪問診療に出かけ数多くの在宅患者さんと接するなかで、経験値が飛躍的に上昇することを実感しました。開院後3年間で更に磨きがかかったことを自負しています。
ですので、たとえ在宅医療の経験がゼロから始められたとしても、我々と一緒に学んでゆけば 最短距離で在宅医療のプロフェッショナルになれると思います。
大切なのは患者さんと接することが好きで、喜ばれること・感謝されることにやりがいを見いだせる価値観を持ち、自ら学ぶ姿勢があること。この3つでしょう。
